送り物の常識
アイリーン@東京です。
送り物って、中国語で言うと「贈品」になります。中華圏の人が縁起のことを大事にしています。
送り物の忌がいろいろあります。例えば、ナイフ、カッター、包丁、ハサミなどの物を送ると、相手の縁を切りたいという意味があります。
さて、下記のものを送ったらまずいのはどれでしょうか?
●時計
●ハンカチ
●扇子
●靴
●傘
●薬
●タオル
答えは以上全部だめです。
時計の中国語は「鐘(zhong)」の発音が「終(zhong)」と同じ発音なので、「鐘を送る」中国語は「送鐘」といいます。語呂合わせで中国語の「送終」が死に目にあう意味で、縁起が悪いなので、送っては行けないです。
ハンカチは、泣かせたいから、ハンカチを送ると思われ、靴は、別れたいから、靴を履かせて歩かせようという意味で男女同士、特に恋人同士がよくないです。傘(san)と扇(shan)子の発音が「散し」と同音か、似ているので、別れるという意味で良くないです。薬は、病気をさせたいのか、他人からもらった薬が効かないのか、どちらでも聞いたことがあります。タオルは葬式の時に参列者にあげるものなので、縁起が悪くなります。
ほかに、病院の見舞いで、梨も忌です。「梨」(li)と「離(li)」が同じ発音からです。試合をする人は「寿司」(sushi)を食べると、「輸死」(shusi)は死ぬほど負ける意味になるから、試合中に食べてはいけないなどいろいろなことを聞くと、聞けば聞くほど中華圏の人がビックリするほど迷信しています。
よく日本の展示会のノベルティをみると、時計、ハンカチ、傘、扇子が並んでいます。中国人が見たら、びっくりするかなと思いました。
ちなみに、Klausは以上のものを、香港の取引先を全部送ったことがあるそうです。先方が顰蹙をしていたようです。
但し、以上の物を絶対送ってはいけないというわけでもないです。解決方法があります。受取人が送呈側に1元ぐらいを上げれば済みます。つまり、これは受取人から送呈側に購入したという意味で解決できます。また、現在若者が気にしない人も増えてきました。中国に行くと、政府から扇子の記念品をもらったこともありますし、ハンカチももらったことがあります。
やはり、一番無難な送り物は、ロキシィ商会のボールペンですね。